Hibとは「ヘモフィリスインフルエンザ菌b型」という細菌のことです。このHibという細菌が人から人へ飛沫感染して、鼻咽腔に保菌され、これが病原菌となり、肺炎や喉頭蓋炎・敗血症などの重篤な全身性疾患を引き起こします。なかでも髄膜炎は最も頻度が高く予後が悪い病気です。
多くの場合は生後3ヶ月から5歳になるまでの子どもたちにかかります。特に2歳未満の子どもに多く、毎年全国で600人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっているといわれます。Hib髄膜炎は発熱・頭痛・嘔吐・不機嫌・痙攣などで5%が死亡・25%に後遺症が残ると言われています。
Hib髄膜炎は、初期症状が風邪と区別がつきにくく、簡単な検査では診断できず、仮に早期診断ができても現在では耐性菌が増えているため治療が難しくなっている。このためワクチンが開発されて現在まで120カ国で導入されていて、それらの国ではHib髄膜炎は既に過去の病気になっています。
Hibワクチンの主な副作用は、接種部位の発赤と腫れで、そのほか発熱が数%報告されています。いずれも数日内に消失します。
Hibワクチンの望ましい接種スケジュールは、
不活化ワクチンですので、ワクチン接種後1週間たてば他の予防接種可能です。