インフルエンザは広い意味での風邪症候群に属します。ただし通常の風邪とは異なり全身の倦怠感や筋肉痛・関節痛などの症状が目立ち、咳や痰など風邪症状も強く発熱も高いことが多い病気です。最近では抗インフルエンザウィルス薬があり、予防注射も接種されています。
咳が長期にわたって続くことが特徴と言われる呼吸器感染症であり、初期には発熱と乾性咳が特徴ですが皮膚症状(紅斑や発疹)がみられることや循環器症状(胸痛や不整脈)がおこる場合もあります。
マクロライド系の抗生物質が有効です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は胃や十二指腸の表面に穴があいて掘れてしまった状態です。ヘリコバクターピロリ菌が原因の一つで、そこに胃酸・ストレス・遺伝・喫煙などが加わって潰瘍ができるといわれています。症状は、みぞおちの痛み・むねやけ・吐き気・胃もたれ・食欲不振などです。
胃癌は日本人に多い病気のひとつです。症状だけでは胃炎や胃潰瘍と区別することはできないので、内視鏡検査で一部を採取して良性か悪性かの確認をしていきます。早期発見・早期治療が大切なので、みぞおちの痛み・むねやけ・胃もたれなどあれば検査をしてもらいます。
最近は大腸癌にかかる人が年々増えている状況です。胃癌や肺癌以上に大腸癌で亡くなる人が増えてきています。早期発見・早期治療が望まれるのはどの癌も同じなのですが、大腸癌は症状が出にくい病気です。便に血が混じるのは代表的な症状の一つですが、これまでと便通が変わることも多く便秘になる人が比較的多い程度です。
潰瘍性大腸炎は20代~30代で発症することが多い病気で、下痢や血便を主とする大腸の病気です。直腸だけの場合もありますが、直腸からS状結腸さらに下行結腸や全大腸へと広がる場合もあります。大腸内視鏡検査で病気の範囲を確認することと、長期間内服治療が必要になります。
糖尿病はいろいろな合併症を起こしてきます。眼底出血や網膜症で失明すること、腎臓が悪くなること、手足のしびれや血行が悪くなり壊疽で切断することも、また脳出血・脳梗塞や狭心症・心筋梗塞の一因にもなる。糖尿病を治療するのは10年後・20年後の大きな病気を予防するためです。
脂質異常症は「血液中の脂質(あぶら)」が多い状態で、今後の血管の詰まる病気(たとえば狭心症・心筋梗塞や脳梗塞など)につながるため治療が必要です。脂質異常症の脂質は、「コレステロール」と「中性脂肪」の2種類に分けられます。
高血圧の治療は10年~20年後の脳卒中や心臓病につながらないためです。高血圧が続くことで脳出血・脳梗塞が起きやすいこと、また狭心症 や心不全などの一因にもなることが証明されています。
内臓周囲に脂肪がたまることと、血圧・血糖・脂質の異常傾向を併せ持つ状態。動脈硬化が進みやすい状態で、心筋梗塞や脳梗塞へつながりやすいと考えられてます。腹囲測定で話題になりました。
さどひまわりネットは佐渡の病院・医科診療所・歯科診療所・薬局・介護施設等が連携協力し合って島民の皆さんの健康を守る仕組みです。佐渡は離島で僻地であるゆえにこの地で医療も介護も完結できるように工夫していきたいものです
⇒さどひまわりネット
医療や介護に関する全てのことは厚生労働省で管轄されているので、健康や医療介護などに関することを知る手掛かりになるところです。このコーナーに載せる地域医療のことも、アスベストのことも、原発関連のことも全てにかかわっています。
⇒厚生労働省
平成18年に佐渡市両津小学校でアスベストの飛散事故がありました。アスベストが肺の悪性中皮腫の原因として社会問題になっています。20年30年の時間を経過してから病気が生じてくるために判り難くなっていますが、アスベストを扱う労働に従事した方々に多発します。
⇒ひらの亀戸ひまわり診療所/⇒佐渡市教育委員会アスベスト関連情報
⇒厚労省アスベスト(石綿)情報
東日本大震災と福島原発事故災害への対応は未だに十分なものではない現状があり、避難生活が長引く方々の健康問題や原発事故による子供の甲状腺がんや白血病などがとりわけ心配されます。また除染労働に携わる人たちの健康管理の問題も大きくなってきています。
⇒ふくしま共同診療所
⇒厚労省東日本大震災関連情報
全国の医師数は地域によって差があり、東京をはじめとした都市部に多くの医師が集まり、地方へ行くほど医師確保が難しくなっている現実があります。厚労省は実態調査を行い、必要医師数の理想と現実とを把握するために実態調査を行っています。
⇒厚労省必要医師数実態調査
B型肝炎訴訟は、幼少期に受けた集団予防接種等の際に、注射器が連続使用されたことによってB型肝炎ウィルスに持続観戦したとされる方々が国に対して損害賠償を求めている集団訴訟です。平成24年に特別措置法が施行されています。
⇒全国B型肝炎訴訟新潟弁護団
⇒厚労省B型肝炎訴訟について